ゴッホを生み出したオランダ その2

所蔵作品は、ゴッホの油彩200点余りと素描550点、これに書簡700通が加わり、ひとりの芸術家に捧げられた美術館としては最大級の規模。
個人名の冠された「国立」美術館というのも、世界にほとんど類を見ない。

実際、アムステルダムを訪れる人の多くが、この美術館を最大の楽しみにしており、ゴッホの作品がどれほど国内外で人気が高いかがうかがえる。
ゴッホの遺作は油彩870点、素描1200点といわれ、パリのオルセー、ロンドンのナショナルギャラリー、ニューヨークのメトロポリタンをはじめ、世界各国の美術館を飾っているが、コレクションの質、量ともにその頂点に立つのがこの美術館。

ゴッホを生み出したオランダ その1

質、量ともにゴッホ・コレクションの頂点に立つアムステルダムの旧市街は、半円を描くように運河が幾重にもとり巻き、これの並木や17~18世紀のレンガ造りの家並みが、水面に揺れて美しい。

その一番外側のシンゲル運河に沿った一画に、ミュージアムプレイスと呼ばれる広場がある。

国立美術館、市立美術館、オーケストラで有名なコンセルト・ヘボーの建物とともに、この広場に面して国立ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ美術館は立っている。

星月夜

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「星月夜」  1889年  ニューヨーク近代美術館蔵

この作品は、サン=レミ=ド=プロヴァンス期のゴッホの代表作。

1889年、フランスサン=レミ=ド=プロヴァンスのサン=ポール・ド・モゾル修道院の精神病院で療養中に描かれたものです。

とてもきれいですよね。

宇宙のうねり、空間のうねりはゴッホならではです。

まっすぐ伸びる糸杉が、画面を引き締めています。

この絵はフランスの作曲家であるアンリ・デュティユーの管弦楽曲「音色、空間、運動 (Timbres, Espace, Mouvement) 」にインスピレーションを与えたそうです。

タンギー爺さん

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「タンギー爺さん」  1887年夏頃  ロダン美術館蔵


これもゴッホの有名な作品ですね。

この「タンギー爺さん」は、1887年の夏頃に描かれたものと冬頃に描かれたもの、ほぼ同じ構図の絵が2点あります。

この他にタンギーを描いた肖像画1点を含めて、「タンギー爺さん」は3点あると表記されることもあります。

背景には浮世絵が描かれています。

ゴッホのジャポニスムを証明するものとして、よく引き合いに出される作品でもあります。

このタンギー爺さんとは、ジュリアン・フランソワ・タンギーというパリの画材屋兼画商。

タンギー爺さんの小さな店には印象派、後期印象派の無名画家が出入りをし、ゴッホも自分の絵画で画材の代金の支払いをしていたそうです。

このお爺さんは、ゴッホの死後もゴッホの絵を展示していたそうです。

ムーラン・ド・ラ・ギャレット

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「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」 1886年 ベルリン国立美術館


この作品は、ゴッホがパリを訪れて半年ほど経過した1886年の10月に制作されました。

パリの小高い丘の上にあり、現在は観光名所としても人気のあるモンマルトルの庶民的なキャバレー『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』の風景が描かれています。

このムーラン・ド・ラ・ギャレットは、印象派の巨匠ルノワールによって残される同じタイトルの作品でも良く知られていますよね。

ゴッホはパリ滞在時に知り合い、友人となったアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックらと共にたまにムーラン・ド・ラ・ギャレットへ出かけていたようです。馴染みのある場所だったんですね。

この時代のモンマルトルは都市開発の真っ只中。
この作品で表現されている退廃的で重々しい、荒涼とした雰囲気や質素な印象は、都会的な一面と田舎的な一面が混在した当時のモンマルトルの実態がよく表されている、と言われています。

ゴッホの作品の特徴であるカラフルな色彩が、この絵では見られませんよね。

ジャガイモを食べる人々

オランダのニューネン在住時に描かれた、ゴッホの初期の頃の作品です。
1885年の「ジャガイモを食べる人々」。

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ニューネン在住の期間に制作された作品の作風から、ゴッホの「暗黒の時代」とか「薄闇の時代」などと称されることがありますが、その時代を代表する作品と言われています。

オランダ・アムステルダムのゴッホ美術館で見ることが出来ます。

ひまわり

ひまわりは、1888年8月から1890年1月にかけて描かれた、
「花瓶に生けられた向日葵」をモチーフとする複数の絵画です。

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《12本の向日葵(1888年8月)、ノイエ・ピナコテーク(ミュンヘン)》

ゴッホにとっての向日葵は、明るい南フランスの太陽、それはつまりは
ユートピアの象徴であった、と言われています。
南仏のアルル滞在時によく描いた向日葵を、精神が破綻してからは
描いていないということもその根拠とされています。

ゴッホの制作した「花瓶にさされた向日葵をモチーフとした油彩の絵画」
という定義であれば、7点が制作されたことが認められていて、このうち
6点が現存しています。


ゴッホは、「ルーラン夫人ゆりかごを揺らす女」という作品を中央にして、
4点の「ひまわり」のいずれか2点を両側に展示する、というアイデアを
手紙に記しているそうですが・・・

この4点の「ひまわり」は、ミュンヘン、ロンドン、アムステルダム、そして
東京、と世界中に散逸してしまっています。

残念ですね・・・。
一度、ゴッホが望んだ配置で展示された作品を見たいです。

読み方

オランダ語の「g」は、日本語では表記不可能な発音ですが、「ホッホ」がより近いですね~。
少しおかしい感じがして笑ってしまいそうですが(^^;)

そして、ドイツの発音では、「フィンツェント・ファン・ゴッホ」と呼ばれています、
フランス語では「ヴァン・ゴーグ」と発音し、以前の日本でも同じ様に表記される事があったそうです。

あと、「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」という表記も時々見られますが、これはMichaelがドイツ語読みではミヒャエルに対して英語読みではマイケルとなるように、日本では英語読みが比較的馴染みがあるために浸透したものだそうです。

色々とあり複雑ですが、日本ではフィンセント・ファン・ゴッホです!

関連の人物

* ゴッホを理解・支持していた画家にロートレックがいますよ^^
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* 2004年11月2日、アムステルダムでテオドルスの曾孫で映画監督のテオ・ファン・ゴッホがムスリムに暗殺されています・・・。
180px-TheoVanGogh.jpg

* 世界で一番長生きしたフランス人、ジャンヌ・カルマンはゴッホに直接会ったことがあるという!?
羨ましい限りです。
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印象派について

印象派の視覚分割における色彩の選択が科学的な知識を基とするのに対して、ゴッホは主観的・また時に象徴主義的なのです。
強い輪郭線や、色面によるデザインや、人物の遊び感覚的なデフォルメ等も、印象派とは異なる物です。

それと、印象派は自然主義を基とするのですが、ゴッホの絵画はただの出来事の描写を離れて、時々象徴主義的なのです。この風潮は、取り分け後期に著しく出ていますね~。

印象派が太陽の照らす戸外を描くのに対して、ゴッホは夜をも描く。形式にとらわれないのです!
憂鬱な人間と社会、その上神秘的な世界をも描いたが、この態度は印象派と決定的な違いなのです!

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