山村住民による新たな"村おこし"の動き
71年のドル・ショックと73年の第一次石油ショックを契機として「高度経済成長」が崩壊。
そして、「低成長」期に入って数10年・・・・
かつて全国の山村をまきこんだ大企業の土地買占めは影をひそめ、日本経済の、わけても都市経済の構造的不況の中で「地方の時代」がいわれてきました。
しかし、山村のこの10年は以上で地域開発の側面から概観しただけでも明らかなように、依然きわめて厳しい事態の展開でした。
最近の『過疎白書』が"第二の過疎化"の恐れを指摘せざるをえなかったのも、いわば当然でしょう。
・・・とはいえ、こうした中で山村の新たな動きが、農村や漁村でと同様、いまだわずかではありますが全国各地の山村で着実に育ってきています。
そして、こうした動きに注目していくことは、中曾根首相が提唱する「アーバン・ルネサンス」構想や宝くじ益金等を財源とする「年間1人2本で2億本の植樹」計画などの名の下で、80年代型"列島改造"計画が動きだし、"農山漁村優先"の「地方の時代」に幕が引かれようとしている今日、とりわけ必要なことでしょう。
70年代から80年代の今日まで、全国の農山漁村や地方都市で目立ってきた新しい"村おこし"や"町づくり"の動き・・・
この中から、山村と密接にかかわる事例を選び、基本をなしてきた課題を端的に生産・就業・自然・生活の4つの「環境」課題に区分して、各事例の概況を示していきましょう。