これからの林業 2
高伐期林業の場合、造林当初は低伐期林業と同様、地ごしらえから下刈あるいは除伐、つる切と膨大な労力、経費を要することになります。
一応成林するとそうした労力、経費は全く不要となり、太陽エネルギーを100%利用できるようになります。
しかもこれから真の材積成長とそれを上回る価値成長が始まり確実な利益をもたらすのです。
ところが低伐期施業の繰返しはただただ労力、経費を最大限かけて自然の恵みである太陽エネルギーの活用を最小限にとどめているのです。
これでは現下の林業不振にあって、わざわざ林業の衰退を早めているとしかいいようがありません。
さらに公益性も軽視され、あるいはそれに逆行しているのだから論外というほかありません。
太陽エネルギーは植物の光合成によってのみ地球上に固定され、有機物の形で蓄積されます。
蓄積される有機物の90%は森林として存在し、さらに森林は太陽エネルギーの利用率が高く、光合成有効エネルギーの1%程度を有機物に変換しているといいます。
したがって低伐期林業では皆伐する毎に、10年(つまり伐期を辛年とするとその20%)以上にわたって太陽エネルギーをほぼ無駄にしているともいえるでしょう。